一般皮膚科とは
皮膚、髪の毛や爪、汗に関して診察、治療を行う診療科です。
よくみられる症状としては、肌のかゆみや痛み、かぶれ、湿疹、虫刺され、水虫、やけど、いぼ、うおのめ、たこなどがあります。脱毛症などの髪の毛の症状、爪の水虫や巻き爪などの爪の症状、汗がたくさん出てしまうなどの汗の症状でお悩みの方も遠慮なくご受診ください。
内臓の病気による症状として、皮膚の異常が現れることもあります。診察の際は必要に応じて血液検査、ダーモスコピー、皮膚生検術、アレルギー検査などを行い、疾患の原因を見つけ総合的に診断します。
生まれつきの皮膚の病気やアレルギーにより生じる皮膚の症状など、さまざまな皮膚の病気があります。気になっていること、長年治らなく諦めている症状などがありましたらぜひご相談ください。
当院で診断や治療ができるかどうかを適切に判断し、必要に応じて大学病院や基幹病院などのより専門性の高い医療機関に紹介いたします。
一般皮膚科の検査や治療の一部をご紹介します。
ダーモスコピー
ダーモスコープという光源のついた専用の拡大鏡で、皮膚の表面や皮膚の中のごく浅いレベル(真皮の浅い層)までの状態を観察する検査です。
皮膚生検術
局所麻酔をして病変の一部を切り取り、それをもとに標本を作製して顕微鏡で観察する検査で、皮膚の病気の診断に関して最も重要な役割を果たす検査の一つです。
光線療法
紫外線がもつ皮膚免疫の過剰な働きを抑制する力を利用して、皮膚の炎症を抑える治療を光線療法といいます。当院ではより効果が高く副作用の少ないといわれるエキシマライト(セラビーム UV308
Slim)を導入しています。
保険診療でエキシマライトによる中波長紫外線治療が受けられる病気には、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症などがあります。
週1~2回の照射を続けることで、今までの治療ではなかなか良くならなかった症状に高い効果が期待できます。
生物学的製剤
生物学的製剤とは生物が合成するタンパク質を応用して作られた新しい治療薬で、点滴や皮下注射で投与します。炎症を起こす物質をピンポイントで抑えるため、治りにくかったさまざまな症状に大きな改善がみられることで大変注目されています。
皮膚科の病気では重症の尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎、じんましんで多く用いられています。
一般皮膚科の主な対象疾患
- 湿疹・接触性皮膚炎(かぶれ)
- 足白癬(水虫)
- 伝染性膿痂疹(とびひ)
- アトピー性皮膚炎
- 尋常性疣ぜい(いぼ)
- 乾癬
- 掌蹠膿疱症
- 円形脱毛症
- 尋常性白斑
- 多汗症
- ほくろ
- 皮膚腫瘍(粉瘤、脂漏性角化症 など)
- じんましん 等