じんましんとは
じんましんは、様々な形の赤く盛り上がったふくらみ(膨疹)が突然現れる病気です。多くがかゆみを伴います。皮膚の症状は24時間以内にあとかたもなく消えてしまいますが、また現れては消えることを繰り返すのが特徴です。
発症から6週間以内のものを急性じんましん、6週間以上続いているものを慢性じんましんとよびます。
発症の原因として食物や薬剤のアレルギーなどが知られていますが、実際には原因がわかるものは2割程度で、大多数は原因がはっきりしない特発性のじんましんです。
原因が判明していれば、それを除去していきます。特発性のじんましんの場合は抗ヒスタミン薬の飲み薬から開始して、まずは皮膚の症状やかゆみが出ない状態を作ります。何種類かの抗ヒスタミン薬を試してみても効果が乏しい場合は、他の種類の内服薬などを併用します。治療には数ヶ月から数年かかることもあります。
それでもなかなか治らないじんましんに対しては、抗体医薬と呼ばれるIgE抗体に作用する新しい注射薬も適応になっています。
また、アナフィラキシーショックを伴うなどの特殊なじんましんの場合は、当院で診断や治療ができるかどうかを適切に判断し、必要に応じて大学病院やより専門性の高い医療機関に紹介いたします。