アトピー性皮膚炎とは
かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
「皮膚のバリア機能の低下」「皮膚のアレルギー炎症」「かゆみ」という3つの要素がお互いに影響しあいながら発症すると考えられています。
皮膚をかくことでさらに皮膚のバリア機能が低下し、皮膚の炎症が悪化するという負のサイクルを起こします。
アトピー性皮膚炎を悪化させる因子としては、汗やストレス、アレルゲン(ハウスダスト、ダニ、カビ、化粧品や金属などの化学物質など)などがあります。症状を悪化させる因子を見つけ、可能な限り取り除くことも大切です。
アトピー性皮膚炎の治療は、現時点では根本的な治療はなく、優しく洗って保湿するスキンケア、そしてまず塗り薬が基本となります。ステロイド外用薬を基本として、最近ではさまざまな塗り薬があります。
また、以前から使われてきた抗ヒスタミン薬の飲み薬のほかにも、より選択的にかゆみやアレルギー炎症を抑える飲み薬や注射薬がどんどん開発され、アトピー性皮膚炎にも使えるようになってきました。今まで治りにくかった皮膚の症状やかゆみに大きな改善がみられることで大変注目されています。